鐘の音の秘密!なんであんなに心地よいの?「ヘルツ」に鍵があった

みずめ

最近は「除夜の鐘の音がうるさい」と苦情がくるとか・こないとかが話題になったりもしていますが、元々鐘の音にはヒーリング効果があるそうです。

それは周波数。

周波数の432ヘルツはヒーリング効果があるとわかっていて、昔の寺の梵鐘や西洋の教会の鐘もその周波数になるように鋳造されているそうです。

モーツァルト(1756年ー1791年)の時代に手掛けられた曲も多くは432ヘルツだそうです。

ヘルツとは、一般的な調律の際の音高(ピッチ)のこと。「1秒間に何回振動するか」とも言い替えられるので、432ヘルツは「1秒間に432回振動する」ということになります。現代は、432ヘルツの曲は少なく、440ヘルツが多いといわれています。

なぜなら基準となる音の高さである「基準周波数」が、1953年に国際標準化機構(ISO)によって、440ヘルツに定められたからです。この440HzがA(ラ)の音になり、A=440Hzと表記します。

このほんのちょっとした差が大きく違い、440ヘルツのピッチは「人の注意を引く音」「緊張感を伴う音」として業界では当たり前の事実として、パトカーのサイレンや駅の発車音に使われています。

個人差はありますが、A=440調律された曲は、演奏全体が華やか・硬質的に感じ、A=432で調律された曲は、音質に深みが出てゆったりするような気持ちがします。

多くの梵鐘は、戦時中に武器鋳造のため沢山の寺社から回収されてしまいました。

そのため、戦後に再度鋳造するときに金属をふんだんに使えず、元の鐘よりも高い音が出てしまう鐘も多いそうです。戦火に巻き込まれていない古刹の古い鐘であればあるほど、深みのあるいい音色がでるのではないでしょうか。

どうでしょうか。そもそも昔の人々は先に心地いい音を発見し理解し、それが後々科学で周波数というものがわかったというだけの話ですが、なぜ宗教施設が癒しの場として人々が集まってきたのか、合点がいきました。お坊さんの読経の声の音程も432ヘルツだそうです。低くゆったりとしていてなぜか落ち着きますよね。

日本人には鐘の音は心地いいと感じるDNAが息づいていたでしょうから、お正月以外の日も、もっと鐘の音を聞いてみたいものです。

参考:ルーセンテクノなど

この記事の画像一覧

シェアする

モバイルバージョンを終了