江戸の狂歌師・大田南畝大の業績を180点の資料で紹介「没後200年 江戸の知の巨星 大田南畝の世界」展

Japaaan編集部

東京・墨田区の「たばこと塩の博物館」で、「没後200年 江戸の知の巨星 大田南畝の世界」展が開催されます。

狂歌の名人「蜀山人(しょくさんじん)」こと大田南畝(おおたなんぽ)(1749~1823)は、平賀源内や山東京伝、版元の蔦屋重三郎や浮世絵師の喜多川歌麿などとも交流のある、華やかな江戸の出版界の中心人物であり、現代でも落語や時代小説などに登場します。

石崎融思画 大田南畝肖像 個人蔵[前期展示]

幕臣としても有能で、御家人という低い身分ながら豊富な知識と能力によって登用され、重要な任務をこなしていきます。なによりも、同時代の事件・風聞から歴史的な典籍まで、目にしたあらゆる事物を書き残した功績は大きく、南畝の記録がなければ埋もれてしまった事柄も多かったと考えられます。

寝惚先生文集(ねぼけせんせいぶんしゅう) 個人蔵 [前・後期展示]
三十六人狂歌撰(さんじゅうろくにんきょうかせん) 個人蔵 [前・後期展示]

南畝没後200年記念となる本展では、南畝自筆の書物、版本や肉筆画、版画など約180点を通して、幅広く、奥深い南畝の業績が、7つの章で紹介されます。

さらに、南畝の生涯の節目ごとに彼を支えた知友で、たばこ屋でもあった平秩東作(へずつとうさく)と蘭奢亭薫(らんじゃていかおる)の紹介も交え、江戸の知の巨人の姿を見つめます。

「没後200年 江戸の知の巨星 大田南畝の世界」展は、2023年4月29日(土・祝)~6月25日(日)の期間、「たばこと塩の博物館」で開催されます。

没後200年 江戸の知の巨星 大田南畝の世界

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