歌人としても知られる鎌倉幕府3代将軍・源実朝が編纂した家集「金槐和歌集(きんかいわかしゅう)」を解説

雲川ゆず

一年間にわたって大きな反響と盛り上がりを魅せた、2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。後半のキーパーソンともなったのが、鎌倉幕府第三代将軍の源実朝(みなもとのさねとも)ではないでしょうか。

ドラマのなかでも和歌好きとして描かれていた実朝ですが、今回はそんな彼が編纂した家集である「金槐和歌集(きんかいわかしゅう)」を解説していきたいと思います。

有名な歌も合わせてご紹介します!

こちらの記事もあわせてどうぞ

源実朝が感激した動物たちの親子愛。しかし人間は…『金槐和歌集』よりこんな一首を紹介【鎌倉殿の13人】

鎌倉殿としてだけでなく、歌人としても活躍した源実朝(みなもとの さねとも)。小倉百人一首では鎌倉右大臣として登場。お正月の風物詩として親しまれています。世の中は 常にもがもな 渚漕ぐ海人の小舟…

いざ聴かん、カッコウの声…源実朝が北条泰時たちと早朝バードウォッチングに出かけたお話し【鎌倉殿の13人】

♪カッコウ、カッコウ……♪静かな森に響き渡るカッコウ(郭公)の声は、もののあはれを寸とも解さない(例えば筆者のような)無骨者の心さえ震わせる美しさ。なれば風雅をこよなく愛した芸術肌の鎌…

「金槐和歌集(きんかいわかしゅう)」とは?

「金槐和歌集(きんかいわかしゅう)」は、鎌倉幕府第三代将軍の源実朝によって編纂された家集です。別名の「鎌倉右大臣家集」、または略称の「金槐集」とも呼ばれます。

「金槐和歌集」の「金」は鎌の偏を表し、「槐」は槐門(大臣の位)を表しているとされています。

建暦3年(1213年)に藤原定家から「万葉集」が実朝に贈られており、そのころに成立したと言われています。全1巻で、663首(貞亨本では719首)が収められています。春・夏・秋・冬・賀・恋・旅・雑の構成となっています。

冒頭の3首は後鳥羽院のいる朝廷への敬慕を表す歌を、そして最後の3首は後鳥羽院の御書を受けた時の感激を伝える絶唱と、呼応する形になっています。

3ページ目 源実朝の代表的な和歌

次のページ

この記事の画像一覧

シェアする

モバイルバージョンを終了