時は建暦3年(1213年)5月2日。鎌倉殿をないがしろにし、政治をほしいままにする北条義時(演:小栗旬)を討つべく、和田義盛(演:横田栄司)は挙兵しました。
これが後世に言う「和田合戦」。5月3日まで2日間にわたる激闘の末、鎌倉は火の海に。驕れる義時に坂東武者の意地を見せつけます。
しかし同族の三浦義村(演:山本耕史)らが裏切ったことで形勢は不利に。とうとう力尽きて義盛らは討ち滅ぼされたのでした。
義村は三浦一族の棟梁でありながら、長老である義盛の方が権勢を誇っており、この微妙な力関係を打破するため(利害の一致する)北条に与したと考えられています。
まさに「目の上のたんこぶ」だった義盛を粛清し、向かうところ敵なしとなった義村。しかし心ある者たちはこの裏切りを軽蔑したようです。
今回は『古今著聞集』より、そんなエピソードを紹介したいと思います。