二振りが後世にまで伝わった「静御前」の薙刀、どっちが本物?前田利常の答えがコチラ

源平合戦のヒーロー・源義経(演:菅田将暉)の愛妾として名高い静御前(演:石橋静河)。

源義経との恋を引き裂かれた悲劇のヒロイン・静御前。その職業「白拍子」とは?

しづやしづ しづの苧(を)だまき くり返し昔を今に なすよしもがな【意訳】静、静と何度も私を呼んでくれた、彼と一緒のあの頃に戻れたなら……。※しづ、は倭文(しづ。麻布)にかけ、苧だまき…

白拍子の姿がイメージされやすい彼女ですが、伝承によっては薙刀を手に奮闘することもあったとか。

例えばこちら勝川春亭「堀川夜戦」。源頼朝(演:大泉洋)の命を受けた土佐坊昌俊(とさのぼう しょうしゅん)が義経の館を襲撃した際、静御前は義経の矢面で薙刀を奮っています。

てっきり義経のそばで兜を捧げ持っている女性がそうなのかと思いましたが、彼女は義経の正室・郷御前(さとごぜん)。大河ドラマでは(演:三浦透子)という名前でしたね。

こちらの歌川豊国「堀川夜討の図」でも、やはり武者姿で控えており、注釈がついてなければ巴御前(演:秋元才加)と勘違いしてしまいそうです。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、静御前の戦う姿は見られるのでしょうか……さて、そんな静御前の得物(えもの。得意とする武器)であった薙刀は後世にまで伝わったとか。

今回は戦国時代末期から江戸時代初期に活躍した大名・前田利常(まえだ としつね)のエピソードを紹介、数百年の歳月を越えて、静御前の薙刀がどんな騒ぎを起こしたのでしょうか。

3ページ目 どっちかじゃなきゃダメ?利常の答えがコチラ

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