NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」、先週は木曽義仲(演:青木崇高)が討たれ、多くの方が鎌倉の人質にとられている義仲の嫡男・源義高(演:市川染五郎)の身を案じていたことでしょう。
頼朝「あやつの恨みは、必ず万寿に降りかかる」
いっときの情で助命すれば、必ずや復讐を企てる……かつて命を救われた源頼朝(演:大泉洋)自身、20年以上も怨みを忘れなかったことからも明らかです。
しかし、人の世を治めるべく鬼となった頼朝も、愛娘・大姫(演:落井実結子)の覚悟を前にうろたえてしまいます。
大姫「冠者殿がいなくなったら私も死にます!」
頼朝「わしの負けじゃ……父が悪かった」
お、まさかの義高生存か……と思わせておいてから、お約束の首桶。せっかく頼朝が心変わりしたというのに、命令が間に合いませんでした。
大姫との思い出である鞠を刀の柄にかけていなければ……義高が死ぬこと字体は多くの視聴者が覚悟していたでしょうが、その裏をかくような演出は予想外でしたね。
もし義高が脱走せず、計画どおり伊豆山権現に匿われていれば間に合ったかも知れないのに……と残念でなりません。
義高を生かしたい一心で講じた策が疑われ、すべて裏目に出てしまった北条小四郎義時(演:小栗旬)。その心中は察するに余りあります。
頼朝「……これは天命ぞ」
政子「断じて許しません!」
反故にされた起請文。命令通りに手柄を立てたはずなのに、斬り捨てられてしまった藤内光澄(演:長尾卓磨)……今週も期待を裏切らない後味の悪さで幕を下ろしたのでした。
そんな第17回放送「助命と宿命」、今回も振り返っていきましょう。