将軍と関係を持てば ”汚れ者 ” 扱い?大奥の「御中﨟(おちゅうろう)」という役職

雲川ゆず

江戸時代の大奥と言えば、女性たちが何人もいる華やかな場所、と思われると思います。しかし、そこはまぎれもない厳しい階級社会でした。

「御末(おすえ)」という最下級の女性から、「上臈(じょうろう)御年寄」という最高位の女性までいました。

そこで今回は、大奥のあらゆる階級のなかから、「御中﨟(おちゅうろう)」という立場について詳しくご紹介したいと思います。

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御中﨟(おちゅうろう)とは?

御中﨟(おちゅうろう)は、江戸時代の大奥にあった役職のひとつで、8人の定員と決まっていました。仕事内容は、将軍または御台所のお世話をすることでした。

この役職には、女中たちのなかから、家柄や容姿のいい人物が、御年寄りなどの推薦で選ばれました。また、将軍の側室は将軍付き御中臈から選ばれました。

将軍が御台所付き御中﨟を好きになった場合は?

将軍が御台所付き御中﨟を見初めてしまった場合はどうなるのでしょうか?将軍は御台所の了承を得たのち、献上されるという形を取っていました。

見初められた御台所付きの御中﨟はそれを拒否することもできましたが、拒否すると辞職せざるを得ませんでした。

3ページ目 お手付きとなった御中﨟は……

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