「我が家に外国人のお客さんが来ることになった、どうしよう!」
「ホームステイ先でお世話になったお返しに日本料理を振る舞いたい」
「外国人の友達ができたので、家に招待したい。何か楽しく一緒にできることはないかな?」
外国人といっても欧米、アジア、アフリカの人々など様々ですが、大抵どんな人にも喜んでもらえるのがお寿司、特に巻き寿司です。
やはり日本料理といえば寿司(sushi)というのは世界中に広く知れ渡っていて、逆にそれしか知られていないとも言えます。多くの外国人は寿司をどのように作るのか分からないため、興味津々なのです。
もし外国人のお友達やお客さんに日本料理を振る舞う機会があったら、ぜひ彼らにも参加してもらって寿司ワークショップをしてみてはいかがでしょうか。楽しい時間を共有でき、交流も一層深まること間違いなしです。
そこで、外国人とお寿司を作る上で知っておくと役立つポイントをいくつかまとめてみました。私自身の経験に基づくものなので、皆さんの参考になればと思います。
Youtubeで事前練習
まず当たり前のことですが、自分で巻けるようにしておきましょう。Youtubeなどで動画を見ながら事前に練習しておくと良いです。
ご飯の炊き加減がポイント
寿司はシンプルな料理なので、ご飯の炊き加減が明暗を分けると言っても過言ではありません。日本で作る場合は大抵炊飯器に頼れますが、外国だと鍋でご飯を炊かなければならないことも多いです。
これも可能であれば練習しておいた方がいいですね。水加減は、だいたい米の表面より1.5~2cm上というのが目安です。寿司の時は普段より多めにご飯を炊きますが、あまりいっぺんに炊くと均一に火が通らず上手くいかないことがあるので、中鍋で2つか3つに分けて少量づつ炊くとより確実にできます。
酢飯の割合が大切
酢飯の作り方は人それぞれですが、私は酢:大さじ5、砂糖:大さじ2、塩:小さじ2で作ります。もし大変なら「すしのこ」の粉末を使ってもいいでしょう。
生魚が苦手な外国人多し
可能なら事前に相手方の食べられないもの等を聞いておくと安心です。やはり生魚が苦手な外国人も多いですし、ベジタリアンやヴィーガン、宗教上エビやタコ、イカなどを食べない人もいるからです。
もし上のような人がいても、大丈夫。伝統的なかんぴょうと卵焼きの巻き寿司は、私の経験からすると意外と受けが良いです。また、きゅうり・アボガド・卵焼きの組み合わせもサッパリとしていていけます。
私は色合いを良くするためにもニンジンのきんぴらを入れたりもします。あるいは、さりげなくいなり寿司も用意しておくという手もあります。
海苔が苦手な人のための配慮
海苔が苦手な人もけっこういます。それは致命的かと思いきや、まだ手立てはあります。サランラップを使えば、海苔を使わない巻き寿司もできます。これは裏巻き、またはカルフォルニアロールと呼ばれるもので、案外外国人の方がこれに馴染んでいるかもしれません。表面が真っ白だと見栄えがしないので、胡麻などをまぶしましょう。
私は「ゆかり」(赤じそのふりかけ)を使ってみましたが、これも色合いがきれいで好評でした。ただ、裏巻きだとご飯をしっかり巻くのが難しいので、事前に練習しておくと良いでしょう(私もネットの動画で研究しました)。
他には薄焼き卵を海苔の代わりに使うという技もあります。これだと黄色いお寿司になり、可愛らしいです。
巻いた寿司を切る時には、よく切れる包丁を選び、その刃に水か酢を少々付けて切りましょう。こうしないとご飯が包丁にくっ付いてうまく切れません。焦らずゆっくり、引きながら切ってください。
色とりどりの寿司を皿に盛ったら、あとはみんなで食べるだけ!巻いたり、切ったりする瞬間も盛り上がりますが、やっぱり食べるときが一番楽しいです。いびつな形になったり、ご飯が飛び出たりしているのもご愛嬌。
外国人の方々も自分で寿司が作れたことに感激するはずです。食べる前に写真を撮るのもお忘れなく。異文化交流の良い思い出となるはずです。