短命がゆえのイベント「七五三」
子供の成長を祝って、その後の幸福を祈願するイベント「七五三」。今でこそ当たり前のように行われていますが、かつて子供の死亡率が高かった時代には切実な意味を持っていました。
弥生時代から室町時代までの日本人の平均寿命は三十歳ほどだったそうです。その後も織田信長が「人間五十年」と歌ったりしてますね。このように、かつての日本人は短命だったとされていますが、これは子供たちが幼いうちに亡くなるので平均値全体が下がっていたとも考えられます。
こうしたことを踏まえて想像してみると、平安時代から続いているとされる「七五三」は、かつては子を持つ親にとっては単なるイベントではなく、子供の無病息災を本気で神様に祈願する儀式だったのではないでしょうか。
今回は、この七五三というイベントの由来について説明します。