みなさんは、「大和言葉(やまとことば)」を知っていますか?
よく、「今は日本語が乱れている」などと言われることも多いと思いますが、それでは、昔の日本ではどのような言葉が使われていたのか、興味はありませんか?
そこで、この記事では、日本に古くからある言葉である「大和言葉」についてご紹介します!
大和言葉とは?
大和言葉とは、日本で生まれ、古くから変わることなく現代まで使われてきた日本固有の言葉を指します。
古くは和歌や雅語(平安時代を中心とする古典に見える伝統的で上品な言葉)などのことを意味しましたが、現在では、漢語や外来語に対する日本の固有語を表しています。ちなみに、大和とは日本のことを指します。
大和言葉の特徴
大和言葉は、書き言葉ではなく主に話し言葉として使われてきたことから、“音”そのものが意味を持つことが多いと言われています。優しく柔らかい雰囲気を持つことから、気持ち(情)を伝えたいときに適しています。
例えば、「感謝いたします」という表現よりも「ありがとうございます」という表現の方が柔らかいと思いませんか?
また、きつく聞こえないため、ネガティブなことを伝えたいときにもいいとされています。お願い事や依頼、何かを断るときなどにも使えます。
例えば「協力してください」という表現も、「お力添えください」という大和言葉に言い換えることができます。
大和言葉をさりげなく取り入れよう
言葉の響きも美しく、使えば洗練された印象を与えることができる大和言葉ですが、使いすぎには気を付けましょう。会話に何度も出てくると、相手の鼻につくことがあります。そこで、ここからは日常でさりげなく使える大和言葉をご紹介します。
・「感動した」を「胸を打つ」「胸に沁みる」
・「とても」「すごく」「超」「やばい」を「このうえなく・このうえない」
・「暇だったら」を「お手すきの際には」
など、自分の感情をゆたかに伝えたり、自分をさげて相手を敬うというマナーにつながる表現が多いのも、大和言葉の素敵なところですね。