てんぷらに、巨大な寿司!?江戸時代のファストフードが高級すぎる件 その1

小山 桜子

ファストフード、と聞けば私たちの頭にはハンバーガーやホットドッグなどが浮かびますよね。

実は江戸時代にもファストフードはありました。ありました、というより 江戸の町はファストフードだらけでした。

江戸という場所は女性より男性の方が人数が多かったので、当然男一人住まいが多く、いつも外で食べたり総菜を買ってきて食べたりするので、長屋などはへっつい(台所)のついていない部屋も多かったのです。今回はそんな江戸の町で大いに栄えたお江戸のファストフードを紹介します。

てんぷら

ファストフード、といっても江戸のファストフードは現代の私たちから見ると高級品ばかりです。

まずはてんぷら。

当時のてんぷらは串に海老などの魚介の切り身を刺して、衣をつけて油で揚げる串料理でした。野菜を揚げたものはてんぷらとは言わず、魚介と区別して揚げ物、ゴマ揚げと呼んだそうです。

それが道端の屋台で一本4文、今だと100円くらいで売っていたのです。子供もお小遣いで気軽に買って、それを立ったままかじる、そういう時代でした。

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ちなみにてんぷらという名前の名付け親は有名な戯作者、山東京伝によるものだそう。京伝著の「蜘蛛の糸巻」によると、京伝の知り合いのとある天竺浪人(住所不定無職の者という意味)が江戸にぷらっとやってきて始めた食べ物だから、てんぷらという名前にしたのだとか。

3ページ目 屋台で気軽に買えた寿司

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