『隋書』東夷伝は、倭国の政治制度や社会、風俗が記され、7世紀前半の日本の様子を知るうえで貴重な資料となっています。7世紀前半頃の日本人が、どんな暮らしをしていたのか。みなさんは想像がつきますか?
服装や食生活は?
同書によると、例えば服装なんかは、男性は肌着をつけ、袖は小さく、漆を塗った浅い木の履を足にくくりつけていると紹介されていました。そして、頭には冠をかぶることはなく、髪を両耳に垂らしていたとのこと。
一方、婦人は、髪を後ろに束ね、肌着をつけていたとあります。そして、竹を薄くそいで櫛とし、草を編んで敷物としていたそうです。
また、食事は、皿や食卓はなく、カシの葉を敷いて手で食べたようです。結婚は自由恋愛で行われ、花嫁が初めて夫の家に入るときには、必ず火をまたぐ習慣があったそうで、これなんかは非常に興味深い風習ですよね。
また漁獲の方法として鵜飼が行われ、囲碁、双六などの博打が好まれていたそうです。