受け継がれる船霊信仰。海上自衛隊の護衛艦には「艦内神社」が祀られている

日本には昔から「八百万(やおよろず)の神々」と言われるように、あらゆるもの、至るところに何かしらの神様がいらして、実に色々な場所でお祀りされています。

その場所は地上の定位置に留まらず、艦船に「神社」が祀られている例も多数存在します。

今回はそんな一社、海上自衛隊の護衛艦でお祀りされている「艦内神社」について紹介したいと思います。

受け継がれる船霊信仰

日本では古くから船には船霊(ふなだま。船玉、船魂などとも)という神様が宿っていると信じられ、海上安全や豊漁などを祈願してお祀りする習慣がありました。

やがて艦船の大型化に伴って内部に神社(多くは神棚が大きくなった程度)が設けられるパターンも生じ、艦船あるいは関係者に所縁の深い神社から勧請(かんじょう。神様の御魂をお頒ち頂くこと)してお祀りしています。

3ページ目 旧海軍の巡洋艦・筑摩は八幡神・宗像三女神を御祭神に

次のページ

この記事の画像一覧

シェアする

モバイルバージョンを終了