縄文時代から食べ継がれてきた日本のクジラ料理!クジラへの感謝を込めた「鯨塚」も紹介

中みうな

日本では縄文時代の貝塚や、弥生時代の遺跡からクジラの骨が発見されています。奈良時代には天皇に献上された記録も残っており、食用としてのクジラの歴史が古いことがわかります。

しかし、日本ではそのクジラをただ美味しく食べていただけでなく、クジラへの感謝を形として残す習慣がありました。

江戸時代のクジラ料理を紹介

鯨肉はどのように食べるのが好きですか?お刺身やユッケ、竜田揚げ、ベーコンも美味しいですよね。

江戸時代に入ると捕鯨が盛んになり、クジラ漁を行う漁村では日常的に食べられていました。捕獲したクジラはその場で捌かれ、新鮮なうちに日本各地へ運ばれました。

近畿地方には「はりはり鍋」というクジラと水菜のお鍋があり、特に大坂で食べられていました。お吸い物や煮つけとして食べられているという記録を井原西鶴が残している他、江戸では鯨汁というクジラのお味噌汁を年末の大掃除の後に食べるのが習慣でした。江戸時代後期に日本を訪れたシーボルトも滞在記録の中で捕鯨の様子や、クジラ料理を食べた感想を残しています。

また、クジラから採れる油は鯨油といい、灯用の燃料としても使用されていました。クジラは人々の生活に根付いた存在だったのです。

2ページ目 クジラへの感謝を表した「鯨塚」

次のページ

この記事の画像一覧

シェアする

モバイルバージョンを終了