江戸時代の浮世絵のジャンルのひとつであり、人気絵師たちが多くの作品を残している「春画」。
2015年には大規模な春画展が国内で開催され、3月13日からはシャネルが無料の春画展を開催することも決定しており、現在でも人気の高いジャンルえあることが伺えます。
そんな春画の中でも特に有名な、葛飾北斎の名作「蛸と海女(たことあま)」がなんとスリッポンスニーカーになっちゃいました。
直球でキターー!
スリッポンスニーカーのアッパー部分にがっつりと描かれた北斎の「蛸と海女」。元絵から左右別々の部分を切り出して、”そこはちょっと…”と思われる部分をシークレットにしているんですね。
全体的にどういった絵なのかを隠すことで、見るものの想像を掻き立て、春画の元絵が知りたいという好奇心をくすぐりたいという考えがあるそうで、そこから、春画の奥深さをもっと知ってもらおうという思いも込められているのでしょう。
江戸時代、春画は性欲を満たすためだけではなく、お笑い要素もあったり、性教育、縁起物、お守りなどさまざまな目的のために使用されていたといいます。
春画はお守り?江戸時代の庶民にとって春画とは性欲を満たすだけのものではなかった
先日、江戸時代の銭湯は混浴が一般的だったことについて紹介しましたが、公衆の場で異性に裸を晒すことができたことを考えると、江戸時代は今よりも異性の裸に対してはおおらかな文化であったはずです。[i…
ファッションアイテムを切り口に春画への興味を広げたいというのはとても珍しくもありますが、春画本来の多様性を考えれば、そういった試みはあってしかるべきなのかもしれませんね。
春画の楽しさを広めるスリッポンスニーカー、あなたならどんなスタイリングに合わせますか?