日本人にとって「紅白」という言葉は2つの意味で使用されています。まず、相対する(対抗する)2つの組を意味しています。紅白戦や紅白歌合戦などはその例で、古くは源平合戦に赤と白の旗印に別れて戦った事が由来しているとの説が有力です。以来、対抗する2つの組を表す意味で定着したのではと言われています。
また、おめでたい場に用いられる「紅白幕」やその席で振舞われる「紅白饅頭」や「紅白餅」…日本では縁起が良いとされるものに「紅白」が使われています。
それにしても、「赤」を表す漢字に、なぜ「紅」を用いているのでしょうか。
「赤」ではいけないのでしょうか。調べてみると、どうやら「紅白」という言葉には、古代から続く中国での色の考え方が反映されているようだということがわかりました。今回は気になる「紅白」の由来についてみていこうとおもいます。