ドンキの激安小麦粉で「八二蕎麦」打ったった~前篇

独虚坊

以前、ドンキの激安小麦粉「たけ」を使ったうどん打ちという記事を、延々と引っ張って書きました。「誰でも簡単に打てる、超手抜きうどん」とか言いながら、「それ以前にまず読むのが大変」というわけのわからぬものになってしまい恐縮だったわけですが、今回はその続編、あるいはスピンオフとして、残った「たけ」を使って「八二蕎麦」を打ってみたいと思います。

知ってる方は知ってるでしょうが、蕎麦粉は、高価い。小麦粉よりもずっと、高価い。ものにもよりますが、数倍の値段差があります。なので、蕎麦粉をなるべく使わず、1キロ100円弱の「たけ」を過剰にフィーチャリングする形で、蕎麦を打ってみました。「二八蕎麦」という言葉がありますが、あれは「つなぎ=2、蕎麦粉=8」という成分比の蕎麦のこと。ここではその言葉を逆にして、「八二蕎麦」、つまり全体80%が「たけ」というレシピにしてみたわけです。

「それって、蕎麦か?」と問われたら、多分、違います。よく知りませんが、おそらく法律的にも「蕎麦」とは呼べないでしょう。でも、蕎麦は心で打つものです。あなたが心の中で蕎麦と呼んだら、それは蕎麦になるのです。たとえ、成分の八割がうどんであったとしても。と、書いてる自分も全く信じてない前フリは置いといて、さっさと実作業へ入りましょう。

あ、作業の細かいところ必要な道具は、前回のうどんでかなり詳細に書いたので、省略気味でいきます。不明な点があればあっちをご参照下さい。何せほとんどうどんなので、やることは変わりません。

まずは、買ってきた蕎麦粉。値段は、200gで400円弱。「たけ」との値段差、実に20倍。
近所のスーパーには「京の乾物屋」のものしかありませんでした。「京の乾物屋」ながら、北海道産そば使用。もちろん、どこの蕎麦粉を使ってもらっても、構いません。

で、つなぎというか、成分の大半はこちらの「たけ」。
前回200gしか使ってないので、まだまだ大量に残ってます。

で、両者を混ぜ合わせた状態。
今回も「打ちやすさ」「茹でやすさ」「食べやすさ」を考慮し、全体で大体200gの分量になる形で、生地を作っていきます。蕎麦粉は、40g=大さじ4.5~5杯。「たけ」は、カップ1杯+6分目くらい。

で、水を入れます。
水は、カップ1杯の水道水にスプーン一杯の荒塩を入れた塩水にしてください。
「蕎麦に塩水は使わないよ」と思われるかもしれませんが、製麺的にもコシ的にも不安があるし、そもそもこの蕎麦の正体はうどんなので、塩を入れます。
水加減は、とにかくちゃんと生地がまとまることだけを考えておきましょうか。ベトベトにせず、割れるようにもせず、という。水は一気に入れた方が美味しくなりますが、蕎麦の水加減は極めて難しいので、初心者の方は混ぜながらゆっくり入れる方がいいかも知れません。

ささっと水を回し、粉をまとめて出来た、蕎麦玉。
「どっからどう見ても、うどん玉だ」などという言葉は、思いついても口に出してはいけません。
真っ白に見えるのは、写真のせいです。嘘ですが、でもきっと、そうです。
この後、塩水が生地に行き渡るよう、ポリ袋に入れて、30分ほど放置。

次回は、延し&蕎麦切り&茹で。果たして、うどん玉は蕎麦に化けてくれるのか、こうご期待。

【激安小麦粉】ドンキの小麦粉でうどん打ったった – 其の1:イントロダクション
【激安小麦粉】ドンキの小麦粉でうどん打ったった – 其の2:必要なものリスト
【激安小麦粉】ドンキの小麦粉でうどん打ったった – 其の3:塩水作り~水回し
【激安小麦粉】ドンキの小麦粉でうどん打ったった – 其の4:寝かせ~手捏ね
【激安小麦粉】ドンキの小麦粉でうどん打ったった – 其の5:延し
【激安小麦粉】ドンキの小麦粉でうどん打ったった – 其の6:麺切り
【激安小麦粉】ドンキの小麦粉でうどん打ったった – 其の7:茹で~締め
【激安小麦粉】ドンキの小麦粉でうどん打ったった – 其の8:盛付~実食

この記事の画像一覧

シェアする

モバイルバージョンを終了