昨年9月に登場した、百人一首の世界観を表現したカクテル「百人一首カクテル」。開始から1周年を迎え、新たに女性歌人を集めた「百人一首カクテル」の提供がスタートします。
カクテルとして表現されるのは、女性の切ない感情を詠んだ3首。奥深く幅広い百人一首の世界がカクテルに投影されます。
久しき夜
「嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くる間は いかに久しき ものとかは知る」歌番号53 右大将道綱母
右大将道綱母(藤原道綱母)が、浮気性である夫の藤原兼家を待ち続けた歌を表現。深まった暗い夜をイメージするブルーの部分は、すみれとマスカットのリキュールを使用したゼリーで仕上げています。
夜半の月
「めぐりあひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな」歌番号57 紫式部
紫式部が幼友達と再会し、積もる話もできずに去られてしまった寂しさを詠んだ歌を、すもものリキュールとブランデーで作る甘酸っぱいカクテルで“哀愁”と“懐かしさ”を表現しています。
夜のはかり
「夜をこめて 鳥のそらねは はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ」歌番号62 清少納言
“夜明け”は、オレンジのモクテル(ノンアルコール)と果肉でイメージし、“深夜”をイメージしたすみれのリキュールをベースとしたカクテルは、下部にりんごリキュールと洋ナシのシロップを忍ばせ、少しずつ混ぜていくと夜明けに近づいていく様子が楽しめます。
この3つのカクテルに加えて、過去の人気メニューから「花の憂い」が復刻提供されます。
花の憂い
「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」歌番号9 小野小町
絶世の美女と言われた小野小町の美しさを、グラスに浮かぶ色彩豊かな花々で表し、ふいに感じた時の移ろいと共に美貌への自信を思い出させる一杯に。ハーブティーをベースに、エルダーフラワーのシロップで甘みを加えたノンアルコールカクテル。
今回提供されるカクテルもとてもユニークで、ビジュアル的にもかなり楽しめるラインナップですね。「百人一首カクテル ~女性歌人の夜長~」は2018年10月1日(月)~12月31日(月)の期間、 琵琶湖ホテル2階「バー ベルラーゴ」で提供されます。