陰間茶屋では欠かせない道具
江戸時代流行した、美少年の売春宿である陰間茶屋。
男娼がいる江戸時代の「陰間茶屋」客は男性だけではなく女性にも人気だった?
吉原に通う人がいる一方で、陰間茶屋に通う人もいました。陰間というのは男娼のことで、陰間がいる茶屋は陰間茶屋または野郎屋と呼ばれることも。全国各地にありましたが、その中でも有名だったのは芳町です。宝暦(…
茶屋で売春?男色を売る男娼までいた?江戸時代には色んなタイプの茶屋があった
先日は、江戸時代に浮世絵などにも描かれるほどアイドル的な人気を誇っていた、茶屋で働く茶屋娘を紹介しました。[insert_post id=75359]茶屋はお客にお茶や和菓子を提供する喫茶…
ここで必須のアイテムだったのが、今でいうローションの「通和散(つうわさん)」です。江戸時代当時に市販されていたぬめり薬で、秘薬の一種として扱われていました。
日本では古くから男色の文化はありましたが、男同士の性交にはどうしても潤滑剤が必要でした。唾液でも代用できますが、それではすぐに乾いてしまうため、持続性のあるものが求められたのです。
そこで江戸時代に生まれたのが「通和散」でした。これが「伊勢七」のようないろんな薬屋、アダルトショップ「四つ目屋」などで製造・販売され、男色を楽しむ人たちの間で重宝しました。
有名な浮世絵師の春画にも通和散を使用する場面が描かれています。他にもいくつかの春画で同様に通和散を使用しているシーンが取り上げられています。