江戸時代、男色が集う陰間茶屋などで活躍していた必須アイテム「通和散」とは?

しゃかりき

陰間茶屋では欠かせない道具

江戸時代流行した、美少年の売春宿である陰間茶屋。

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ここで必須のアイテムだったのが、今でいうローションの「通和散(つうわさん)」です。江戸時代当時に市販されていたぬめり薬で、秘薬の一種として扱われていました。

日本では古くから男色の文化はありましたが、男同士の性交にはどうしても潤滑剤が必要でした。唾液でも代用できますが、それではすぐに乾いてしまうため、持続性のあるものが求められたのです。

そこで江戸時代に生まれたのが「通和散」でした。これが「伊勢七」のようないろんな薬屋、アダルトショップ「四つ目屋」などで製造・販売され、男色を楽しむ人たちの間で重宝しました。

有名な浮世絵師の春画にも通和散を使用する場面が描かれています。他にもいくつかの春画で同様に通和散を使用しているシーンが取り上げられています。

3ページ目 どのように使用していたのか?

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