明治時代の画家「中澤弘光」によるアールヌーヴォーを感じる魅力的なモダンスタイル

Japaaan編集部

早速、こちらの作品をご覧ください。

着物を着た女性が鼓を叩いている姿を描いた作品ですが、ヨーロッパを中心に流行したアール・ヌーヴォーのテイストが存分に感じられる素敵な作品。

この作品は明治時代〜昭和時代にかけて活躍した画家・中澤弘光(なかざわひろみつ)による作品です。中澤は洋画作品をメインに数々の作品を手がけ、版画や挿絵画家としての活動も行っていました。版画では、画家の川瀬巴水らが浮世絵復興を目指して開拓した「新版画」の作品も残しています。

版画、油彩画さまざまな画法で作品を制作していた中澤ですが、挿絵や絵葉書などで制作した作品には、最初に紹介したアール・ヌーヴォーを感じさせる意匠がふんだんに取り入れられており、そこに描かれているのは着物の女性だったりするので、和と洋が融合したモダンな雰囲気がとっても素敵なんです。

それらの作品の中には、縁取りや女性の着物の色にシルバーが利用されている作品も多く、個性溢れる色彩感覚が見どころでもあります。構図もすごくお洒落で観るものを惹きつける力があるので、デザイナーの感覚も持ち合わせていたのでしょう。

今回は中澤弘光の作品の中から、挿絵や絵葉書などに描かれたものを中心に紹介したいと思います。

中澤弘光の油彩画作品は紹介されることが多いのですが、今回のような作品がまとめて紹介されることってあまりないようです。中澤の作品集は1952年に刊行されたものが最後のようなので、画業を回願できるような書籍が出版されることを期待したいところです。

 
この記事の画像一覧

シェアする

モバイルバージョンを終了