VR(バーチャルリアリティ)技術を使ったさまざまなサービスや作品が登場している昨今ですが、クラウドファンディングで、VRを使った面白そうなプロジェクトがチャレンジ中です。
今回紹介するのは、1964年のTOKYOの姿をVRで再現する、みんなで作るタイムマシン「1964 TOKYO VR」です。
このプロジェクトは、1964年の東京の写真を「記憶の中の街並み」として、3D空間にヴァーチャルリアリティで1964年の東京を再現するというもの。3D空間で使用される1964年の東京の写真は、一般の家の押し入れに保管された写真であったり、企業が保存していた写真であったり様々。
当時その場所で暮らし、働いていた人たちが、写真と記憶を共有することで、このプロジェクトが進んでいき、3D空間の街並みが次々に生成されていくんです。現在も、1964年前後10年を含む、20年間の東京を撮影した写真を募集中とのこと。
「なんで1964年なの?」と、気になった人もいるかと思いますが、1964年は、前回の東京オリンピックが開催された年であり首都高などが建設された年でもあります。本プロジェクトはそんな1964年を「今の東京の出発点の年」としているんです。
本プロジェクトにはすでに日本放送協会や株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント、東京急行電鉄株式会社、渋谷区郷土資料館、NHKなど多くの企業から技術提供や写真提供を受けており、ここに一般家庭に眠っている1964年の写真が加わることで、より詳細に当時の東京の様子を伝えることが可能になるわけです。
古い写真を現在の位置情報に重ね合わせて紹介するサービスは見かけますが、3D空間に組み込むというのはかなり面白い試みですよね。VRデバイスを通して3D空間を眺めることで、より一層、1964年の東京がリアルに体感できるのではないでしょうか。
みんなで作るタイムマシン「1964 TOKYO VR」は現在、クラウドファンディングサイトMakuakeにて、プロジェクトにチャレンジ中です。