マトリョーシカの原型、箱根入れ子細工
ロシアでのサッカーW杯盛り上がってますね!以前Japaaanでも取り上げられたマトリョーシカ。これは箱根の入れ子細工がルーツだと言われていますね。
マトリョーシカが世界に広くお披露目されたのは1900年のパリ万国博覧会。この博覧会でこの人形が銅メダルを受賞したのをきっかけに、ロシア帝国各地で作られるようになったそう。
マトリョーシカの起源は2つの説があります。
19世紀末、神奈川県箱根町のロシア正教会の避暑館に訪れたロシア人修道士が、入れ子細工をお土産として持ち買った説。もう一つは1890年代半ば、モスクワの工房「子供の教育」で制作されたという説。こちらの工房に関わっていた画家や職人が作っていたイースターエッグの小物入れなどが、卵形の入れ子細工に共通する部分があり、入れ子構造をまねて作ったとも言われています。
セルギエフ・パサートというモスクワ郊外の玩具博物館には、七福神の入れ子細工が展示されています。七福神はフクルマと呼ばれており、1932年に所蔵と記録されています。万博から32年後なので、この七福神が日本から直接持たらされた品とは言いがたいですが、目録が作成された年が所蔵品になった年とも断言できません。こちらの博物館にはマトリョーシカ第一号も飾られています。二つの関連性は高そうですね。
ちなみにマトリョーシカはマトリョーナという女性名を可愛らしく発音したものです。