「若乃花」を芸名に使えない理由。相撲の伝統的な四股名「止め名」「出世名」とは?

writer41

2種類の「伝統の四股名」

相撲の力士の四股名は、実にバラエティ豊かです。「輪島」のように力士人生を通して本名のままという力士もいれば、師匠の現役時代の四股名から1文字取った四股名をつける力士もいますし、何度も四股名を変える力士もいます。また「曙」「勢」など漢字1文字の力士から、「千代の富士」「佐田の富士」など5文字の力士もいます。


行司の最高位である元・第33代木村庄之助の野澤要一氏の著書によると、昔の力士は四股名を「土俵の上でいつ死んでもいいように、生前につけられる『戒名』である」と言っていたのだそうです。

今回は、そんな四股名の中でも「伝統の四股名」とされているものに注目してみましょう。

2ページ目 部屋や一門の名力士の名を受け継ぐ「出世名」

次のページ

この記事の画像一覧

シェアする

モバイルバージョンを終了