2種類の「伝統の四股名」
相撲の力士の四股名は、実にバラエティ豊かです。「輪島」のように力士人生を通して本名のままという力士もいれば、師匠の現役時代の四股名から1文字取った四股名をつける力士もいますし、何度も四股名を変える力士もいます。また「曙」「勢」など漢字1文字の力士から、「千代の富士」「佐田の富士」など5文字の力士もいます。
行司の最高位である元・第33代木村庄之助の野澤要一氏の著書によると、昔の力士は四股名を「土俵の上でいつ死んでもいいように、生前につけられる『戒名』である」と言っていたのだそうです。
今回は、そんな四股名の中でも「伝統の四股名」とされているものに注目してみましょう。