相撲の神「野見宿禰」が祀られる、新横綱だけが奉納土俵入りを行う神社

みずめ

新横綱だけが奉納土俵入りする神社

横綱の奉納土俵入り。神社や行事などで横綱が土俵入りを披露することをいい、毎年恒例の場所で行われることも多く、新春や巡業地では風物詩の一つのようになっています。また、新横綱が明治神宮で行う横綱推挙式と土俵入りのお披露目は、報道で広く知られていますね。

しかし、新横綱になったとき一度だけしか奉納土俵入りしない神社があるのはご存じですか?

それが、野見宿禰(のみのすくね)神社。東京都墨田区と兵庫県たつの市の2ヶ所に同名の神社がありますが、奉納土俵入りが行われるのは、両国国技館の近くに位置する野見宿禰神社です。

現在では関係者以外立ち入り禁止となっており、新横綱が土俵入りするときのみ一般にも開放されます。しかし大勢の観客が訪れる明治神宮などとは違い、日時などは公開されておりませんので、関係者以外はなかなか知ることが難しく、広くはない境内は、親方衆や露払いと太刀持ちなど関係者だけでいっぱいになります。まさに知る人ぞ知る儀式といえますね。

4ページ目 野見宿禰は『日本書紀』に登場する出雲国の勇士

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