無理ゲーだろこれwww 江戸時代の影絵の指南書「於都里伎」がアクロバティックすぎる

増田 吉孝

小さい頃、影絵で遊んだ経験はありますか?指や紙、時には体を使って、後ろから光を当てスクリーンに様々な形を投影する遊びで、日本ではこの遊びは江戸時代でも楽しまれていました。

そんな影絵を指南する江戸時代の書物「於都里伎(おつりき)」を紹介します。ただこの指南書、真剣に読み進めてはいけません。指南書と言っても真面目に影絵の方法を教えているわけではなく、完全な戯作。滑稽本の体なのです。

実際に内容を見ていただくと感じていただけると思いますが、そのおふざけっぷりの突き抜け感といったらありません。

無理ゲーだろこれwww

「於都里伎(おつりき)」の作者、実は十返舎一九(じっぺんしゃいっく)なんです。十返舎一九といったら江戸時代のベストセラー「東海道中膝栗毛」の作者として知られている大人気作家。画は喜多川月麿(きたがわ つきまる)という江戸時代の浮世絵師が担当しています。

於都里伎には19個の影絵のやり方が紹介されており、「これ、絶対に無理…」というものから「これならできるかも…いや、やっぱ無理」というものまで、洒落本ではありますがよくこんなに考えつくなぁと感服してしまう仕上がり。

↓画像をクリックすると影絵のやり方が確認できます。

ページ構成も、まず影絵を紹介して次のページでそのやり方を紹介するといったクイズ形式で進んでいくのも面白い。このクイズ形式の書物に1問でも正解できたら奇跡というほかありませんw

それでは、十返舎一九作「於都里伎(おつりき)」をどうぞ。

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