雑兵たちの体験談♪江戸時代の雑兵30人の体験や失敗談を記した「雑兵物語」がオモシロ

増田 吉孝

雑兵とは、役の付いていない身分の低い兵士の総称。

歴史の教科書に載ることのない、時代劇で光の浴びることのない雑兵は戦国時代や江戸時代には数え切れないほどいたわけですが、江戸時代、そんな雑兵たちの体験談をまとめて、兵法書として発刊されたのが、今回紹介する「雑兵物語」です。

雑兵物語は江戸時代1673〜1684年(延宝、天和)頃に成立した書物と見られています。川越藩主であった松平信綱の子・信興の作と言われていますが確証はありません。記載された内容は非常に貴重な資料となるものなのだそうですが、イラスト作品としてみているだけでもとても楽しむことができるのもオススメポイント。

雑兵物語の文体は口語体で書かれており、雑兵たちの体験談や見聞が会話形式で記載されています。雑兵には鉄炮足軽や弓足軽だけではなく鑓担、馬標持、旗差、持筒、持弓、草履取などなど様々な兵士がおり、30人もの雑兵に関する話題が記されているんです。

江戸時代に書かれたものなので、文章を読み解くことはかなり難解ですが、国立公文書館のページには、一部ではありますがわかりやすく解説している部分がありますのでチェックしてみてください。さらに現代語訳された雑兵物語もいくつか出版されていますので、興味を持った人は合わせて読んでみるのもいいかもしれません。
雑兵物語

戦さの多かった時代に懸命にお殿様に使えた雑兵たち。彼らの体験談から現代社会をうまく渡り歩く法を学べるかもしれませんね。

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