江戸男子の定番ヘアスタイル
時代劇などでよく見かける江戸時代の日本男子の定番であった髪型がちょんまげです。当時は町民からお殿様まで人気ののスタンダードな髪型でした。江戸の町に2,400もあった髪結い屋は、将棋を指すなど社交場としても人気が高く、繁盛したそうです。
頭の前方をそる月代(さかやき)と残りの髪を後ろで結わえる髷(まげ)を組み合わせたちょんまげという髪型、現代から見れば奇妙な髪型ですね。この髪型が武士の間に広まった背景には、機能的な理由がありました。
ちょんまげにする理由とは
日本各地の大名たちが天下統一を目指した戦国時代のこと、鉄砲などの普及もあり、戦いの際には鎧の他、兜が必需品でした。兜は鉄製、甲冑も鉄製、身に付けた装備は全身合わせて30㎏にもなる重さだったそうです。
重い鎧を着て動き回ると当然汗をかくことになりますが、頭には通気性ゼロの鉄の兜…当然頭はムレムレになります。衛生的にも良くありませんね。
そんな状態を改善するために、取り入れられたのがちょんまげです。髪の毛をそり、髷が頭の上にあることで適度な隙間ができ、戦の最中も兜の中は爽やかで快適。実用性のためか、ちょんまげは武士の間に広まってゆきました。まさに戦国の世のクールビズですね。
2ページ目 そしてちょんまげはイケてるメンズの新定番ヘアスタイルに