こ、この時期に新発見！井伊直虎は「女」ではなく「男」だった！？新史料に記述

こ、この時期に。。

2017年のNHK大河ドラマは「おんな城主 直虎」。主役の女城主 井伊直虎は柴咲コウさんが演じることになっていますね。今から楽しみにしている人も多いことでしょう。

12月14日、井伊直虎に関するとても興味深い発表がありました。その発表とは、直虎は通説の女性ではなく男性であったということ。京都の井伊美術館館長による発表です。

井伊美術館によると、井伊家が所有する古文書を調べていたところ、今川氏の家臣 関口氏経の息子を井伊次郎とし井伊家の領地を与えた。という内容の記述が見つかったそう。

戦国大名の今川氏真（うじざね）が「家来の関口氏経（うじつね）の息子を井伊次郎とし、井伊家の領地を与えた」との意が複数箇所に記されている。戦乱で井伊家の跡取り候補が次々と亡くなり、領内で争いごとが頻発したため、今川氏が新領主を送り込んだという。
日本経済新聞

この記述が見つかった古文書は今川家武将の新野左馬助親矩（にいのさまのすけちかのり）の娘らから、井伊家の家老が聞き書きして、後にその子孫がまとめた「雑秘説写記」というもの。同文書には、この人物は＂別の家来のおい＂とも書かれているそう。

もともと井伊直虎に関する資料は少なく、非常に謎の多い人物とされてきましたが、男性だったという発表には驚かされました。ちなみに女性であったとする記述は江戸時代中期の「井伊家伝記」などにあるそうです。

今回の新発見は今後さらに研究を進める必要がありますが、来年の大河ドラマの主役の井伊直虎ということもあり、研究家や歴史ファンの間で大きな議論を呼びそうですね。

なお井伊美術館では、今後サイトにて更に詳しい情報を知らせる予定としています。

井伊美術館

参考: 日本経済新聞, 毎日新聞