江戸時代の1709年(宝永7年)に儒学者である貝原益軒(かいばら えきけん)が編集し刊行された大和本草という書物があります。大和本草は生物学・農学に関する資料が集められた書物で、当時では最高峰の書物でした。
そんな古文書 大和本草に記載されているカブトガニに関する資料。その資料で描かれているカブトガニが実にユルい!ユルいといいますか言葉は悪いですが手抜き感すら感じてしまうほど。それがこちらの絵。
左下に描かれたもの、これがカブトガニwww そのほかの貝のスケッチに比べてカブトガニの線が違いすぎるwww
以前このカブトガニのスケッチはTwitterでも話題になりましたが、曰くこの作画者はカブトガニの特徴が記載れた資料のみを頼りに描いたのではないかと言われています。そう考えてみるとまだ見ぬ生物をここまで近づけて描いたのには拍手を送りたいですね。
大和本草は国立国会図書館デジタルコレクションで見ることができますが、大和本草内で描かれたその他のスケッチを見てみると、カブトガニのような線づかいのスケッチは幾つかありますがやはりカブトガニがズバ抜けてユル可愛いです。
紹介したカブトガニのスケッチは大和本草の附録巻で確認できます。