初出品含む約130点を展示!花鳥画の絵師・小原古邨の展覧会「没後80年 小原古邨 ―鳥たちの楽園」が開催

Japaaan編集部

明治末から昭和前期にかけて活躍した花鳥画の絵師・小原古邨(おはらこそん)の展覧会「没後80年 小原古邨 ―鳥たちの楽園」が、東京 原宿・太田記念美術館で開催されます。

小原古邨は、日本ではしばらくその存在が忘れられていましたが、近年、注目が集まり、茅ケ崎市美術館 (2018 年 )や石川県立歴史博物館 (2021 年 )、佐野美術館 (2022 年 ) など、各所で展覧会が開催されています。

太田記念美術館でも 2019 年 2 月に古邨を紹介する展覧会を開催し、1日あたりの入館者数が同館の歴代2位になるほど、予想を上回る人気を博しました。古邨が亡くなって今年でちょうど 80年。同館では6年ぶりに古邨の花鳥画が紹介されます。

古邨は、鳥や花、獣たちを、江戸時代から受け継がれた伝統的な浮世絵版画の技法によって描きました。鳥や獣たちへの温かなまなざしに満ちた古邨の花鳥画は、木版画とは思えないほどの淡く繊細な色彩です。

今回の展覧会では、古邨の画業のうち、明治末から大正にかけて、松木平吉や秋山武右衛門という版元から刊行された作品を中心に、初出品を含む約 130 点(前後期で全点展示替え)が展示されます。

また、本展では、古邨の花鳥画の先駆けとなる、歌川広重や河鍋暁斎、渡辺省亭などの絵師たちによる花鳥画の版画や版本も合わせて紹介することで、浮世絵における花鳥画の魅力をより深く伝えます。

展覧会「没後80年 小原古邨 ―鳥たちの楽園」は、2025 年 4 月 3 日(木)~ 5 月 25 日(日)の期間、太田記念美術館で開催されます。

没後80年 小原古邨 ―鳥たちの楽園

 
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