【武将の就活】戦国大名の家臣は簡単に再就職ができたのか?戦国時代の官職について解説

歴史 好き太郎

国務大臣としての「家老」

戦国時代に、領国経営を補佐するための家臣団の役職としてはどのようなものがあったのでしょうか。

知っているようで知らない、聞いたことはあるけど具体的にどういう役職なのかは分からない…。そんな、今さら聞けない事柄を今回はまとめてみました。

まず、戦国時代の家臣団の中心を担ったのは、家老(かろう)です。

大名は専制君主ではないので、家政の意志決定はすべて重臣の合議によって決められていました。この合議機関の構成員が家老であり、その呼び名は、大名家によっても異なっていたようです。

いずれの場合でも家老が一人ということはなく、必ず複数人で構成されていました。現代でいうなら大名が内閣総理大臣で、家老は国務大臣にあたります。

ちなみに、家老の「老」とは、年をとっているということではありません。これは物事に通じていることの意味で、主に譜代衆から選ばれました。一門衆が権力を持つと大名にとってかわることにもなりかねないからです。

また、外様衆が権力を持てばいつ反旗を翻されるかも分からないため、権力を分散させていたのです。

2ページ目 奉行・代官・目付 について

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