明治から昭和にかけて、日本は激動の時代を通り抜けてきました。その頃に文豪と呼ばれる傑物たちが誕生したのは、時代を象徴しているのかもしれませんね。
今回は、誰もが知っている文豪たちの興味深いエピソードをご紹介いたします。
cのエピソードに呆れる
石川啄木といえば、繊細な心情を詠んだ短歌がよく知られています。有名なのは「たはむれに母を背負ひて そのあまり軽(かろ)きに泣きて 三歩あゆまず」でしょうか。このように、人の心に訴える短歌を詠んでいる啄木ですが、実は母親を背負うどころかわがまま放題だったとか。
啄木が母親にまんじゅうを食べたいと作らせたのに、出来上がった時には「待っている間に食べる気が失せた」と、母親にまんじゅうをぶつけたというエピソードがあります。そのため、短歌のように母親を背負ったなんて嘘だと、啄木の妹さんが語っているそうです。
さらに、妻がいながら浮気三昧だったり借金を踏み倒していたり、火事を見て興奮したことで手を叩いて踊ったというエピソードまで。呆れるほどのエピソードが残っているので、短歌の繊細なイメージからは程遠い人物だったのでしょうね。