「逝かないで……」と呟いたまひろ(紫式部。吉高由里子)。
先週の予告では藤原宣孝(佐々木蔵之介)が亡くなるのかと予想していましたが、その対象は病に倒れた藤原道長(柄本佑)でした。
目を覚ました道長の前にいたのは側室の源明子(瀧内公美)。正室の源倫子(黒木華)と静かに火花を散らします。
そんな中で藤原彰子(見上愛)が一条天皇(塩野瑛久)の中宮に立てられ、前代未聞の一帝二后が実現したのでした。
NHK大河ドラマ「光る君へ」第28回放送「一帝二后」今週も気になるトピックを振り返っていきましょう!
第28回放送「一帝二后」時系列
長保元年(999年)まひろ30歳
- 12月7日 藤原行成の働きに、藤原道長が感謝する(権)
- 12月27日 藤原行成が藤原詮子を訪ねる(権)
- 12月29日 一条天皇が藤原彰子の立后について悩まれる(権)
長保2年(1000年) まひろ31歳
- 1月10日 雪が一尺二、三寸(約36~39センチ)ほど積もる(御)
- 1月28日 藤原道長が安倍晴明に立后の日時を占わせる(御)
- 2月3日 藤原宣孝が馬二疋を道長に献上(御)
- 2月10日 藤原彰子が内裏を退出(御)
- 2月11日 藤原定子が内裏に招かれる(御)
- 2月25日 藤原彰子が中宮に、藤原定子が皇后に(御)
- 5月5日 藤原定子が清少納言の献上した青ざしを賞味(枕)
- 12月16日 藤原定子が難産のため崩御(権)
- ※(権)は藤原行成の日記『権記』、(御)は藤原道長の日記『御堂関白記』、(枕)は清少納言の随筆『枕草子』
今回は駆け足で藤原定子(高畑充希)の崩御までが描かれました。
どちらかと言えば主人公のまひろはオマケで、定子&清少納言(ファーストサマーウイカ)の方がヒロインっぽかったですね。
この頃の朝廷メンバーは?
長保2年(1000年)時点
- 左大臣:藤原道長
- 右大臣:藤原顕光
- 内大臣:藤原公季
- 大納言:藤原道綱
- 中納言:藤原実資、平惟仲
- 参議:藤原公任、藤原斉信、源俊賢
- 蔵人頭:藤原行成
この頃の朝廷メンバー(登場人物のみ)は概ねこんな感じです。
藤原伊周・藤原隆家兄弟はまだ蚊帳の外、劇中では道長に逆怨みしていましたが、生前に定子を苦しめていたのは伊周も同じだったはずです(少なくとも劇中では)。
藤原顕光(宮川一朗太)と藤原公季(米村拓彰)は頼りにならないと言われていましたが、この頃は基本的にほぼ道長の独裁状態でした。