ヒーローなんかじゃない!?実は江戸や東北の庶民からはブーイングの嵐だった「明治新政府」の存在

歴史 好き太郎

「明治維新」を庶民はどう受け止めたか

幕末期から明治維新にかけての「倒幕」から新政府樹立までの流れについては、肯定的に捉えている人も多いと思います。

そうした場合のイメージは以下のようなものでしょう。

黒船来航から急激な物価上昇が起こり、庶民が苦しむなかで現れた諸藩の志士たち。彼らは倒幕を目指し、新しい世を目指す勢力に人々は希望を抱いた。そして明治維新ならびに明治新政府を、歓迎して受け入れた——。

これは、ヒーローもののストーリーのようにして捉えればよくできたお話です。しかし事実は大きく異なっています。

確かに、当時の庶民には新政府寄りの人々も多くいましたが、佐幕派の影響が残る関東・東北では、新政府に反発する声も大きかったのです。特に、特に江戸の庶民は薩長を懐疑的に見る傾向がありました。

今回は、そんな庶民の実態を見ていきましょう。

2ページ目 錦絵から浮かび上がるイメージ

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