長野県諏訪市の古社「諏訪大社」。4つの社があることで有名です。筆者はこちらに初詣に行きましたが、こちらで4月15日に上社で行われる奇祭、「御頭祭(おんとうさい)」を知っていますか?
現在は剥製が使われていますが、このお祭り、かつては「鹿の頭を75頭分」、「白い兎を松の棒で串刺しにしたもの」や、「鹿の脳和え・生鹿・生兎・切兎・兎煎る・鹿の五臓な」どを盛ったものがお供えされたといいいます。
さらには御贄柱に8歳ほどの「御神(おんこう)」という子供を縛りつけ、神官が小刀で刺そうとした瞬間に止めて子供は解放される、という流れの神事も行われていました。
この様子は江戸時代の文化史研究家の菅江真澄が記していますが、不思議なことに、いつから行われてなぜそのような形式になったのか、発祥や由来がはっきりとわからないのです。