2024年の大河ドラマは、紫式部を主人公とした『光る君へ』。ドラマのなかで、黒木華(くろきはる)さんが演じるのが、今回の記事でご紹介する源倫子(みなもとのりんし・みちこ・ともこ)です。
歴史好きの方、平安時代がお好きな方でなければあまり彼女の名前は聞いたことがないかもしれません。しかし、公私ともに夫・藤原道長(ふじわらのみちなが)をサポートした人物だったのです。
生まれは天皇の血筋
源倫子は、康保元年(964年)に左大臣・源雅信(宇田源氏)と藤原穆子(ふじわらのぼくし・あつこ)のあいだに生まれます。父の土御門邸で出生。
宇多天皇の曾孫にあたる存在だったため、彼女の父は彼女を天皇か皇太子の后妃にしようと考えていました。しかし、花山天皇は退位してしまい、その次の一条天皇も年齢が不釣り合いという理由から、結婚には至りませんでした。
藤原道長との結婚
母・藤原穆子のすすめにより、源倫子は24歳のときに藤原道長と結婚します。道長は当時22歳であり、朝廷内での地位も下の方でした。
2人の夫婦仲は良かったと言われており、6人の子どもに恵まれます。そのうち、長女の彰子は一条天皇の中宮(正式な妻)となります。また、男子2人はどちらも摂政・関白になっています。
まさに、源倫子との結婚は、藤原氏の栄華に寄与することになったのです。