結婚の”サムシングブルー”や還暦の”赤いちゃんちゃんこ” 日本人の人生と色の関係

雲川ゆず

みなさんは「サムシングブルー」という言葉を聞いたことがありますか?結婚式をしたことがある方や、これから式をあげようと考えている方であれば聞いたことがあるかもしれません。また、還暦のお祝いで「赤いちゃんちゃんこ」をプレゼントしたことがある方もいるかもしれません。

このように、日本人の人生には、「色」がさまざまな場面で関わってきています。今回の記事では、それらの意味や由来などについて詳しくご紹介していきたいと思います!

「サムシングブルー」は幸せを願うもののひとつ

まずは、結婚式に関連するものから。「サムシングブルー」という言葉は知っていても、実際の意味は知らないという方もいるかもしれません。

「サムシングブルー」は「サムシングフォー」というヨーロッパ(イギリスの童謡「マザーグース」から始まったという説が有名です)の言い伝え・4つのおまじないのうちのひとつでです。「サムシングフォー」は結婚後の生活の幸せを願うもので、この4つのアイテムを結婚式に取り入れることが多いです。

その4つとは「サムシングオールド(何か古いもの)」「サムシングニュー(何か新しいもの)」「サムシングボロー(何か借りたもの)」「サムシングブルー(何か青いもの)」。

なぜ色々な色があるなかで「青」なのかというと、それは「花嫁の清らかさと誠実な愛情」という意味が込められているから。何か青いものをさりげなく忍ばせるのが基本。たとえば、結婚指輪に取り入れたり、ブーケに青い花を入れたり、テーブルコーディネートに青色を取り入れたり……。

3ページ目 なぜ還暦で「赤いちゃんちゃんこ」?

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