今年のNHK大河ドラマは戦国武将・徳川家康の生涯を描く「どうする家康」が放送中で、2024年の大河ドラマでは、千年の時を超えるベストセラー『源氏物語』を書きあげた女性・紫式部の一生を描く、『光る君へ』が決定しています。
そして27日、2025年大河ドラマが、横浜流星さん主演の「べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~」になることが発表されました。
”蔦重”という言葉を見てピンときた方はかなりの日本画通!横浜流星さんが演じるのは、江戸時代に喜多川歌麿、葛飾北斎などを見出し世に送り出した版元・蔦屋重三郎(つたや じゅうざぶろう)です。
蔦重こと蔦屋重三郎は、江戸郊外の吉原の貧しい庶民の子に生まれ、幼くして両親と生き別れ、引手茶屋の養子に。血のつながりをこえた人のつながりの中で育まれた蔦重は、貸本屋から身を興して、その後、書籍の編集・出版業をはじめます。33歳で「江戸のシリコンバレー」こと、日本橋通油町に店を構えることになり、“江戸の出版王”へと成り上がっていきます。
蔦重が見出した才能は、喜多川歌麿・山東京伝、葛飾北斎、曲亭馬琴、十返舎一九といった若き個性豊かな才能たち。その多くは、のちの巨匠となり日本文化の礎となっていきます。
脚本は、大河ドラマ「おんな城主 直虎」やテレビ小説「ごちそうさん」、「世界の中心で、愛をさけぶ」「JIN-仁-」などを手掛けた森下佳子さんが担当します。