「おんぶ」は赤ちゃんや幼児を背負って運ぶ方法として広く使われています。「おんぶ」は、日本だけでなく世界中で行われている子育ての方法の一つですが、日本では独自の文化として発展してきたようです。
最近では、外国人観光客がおんぶをする体験プログラムがあったり、海外でもおんぶ紐が販売されるなど、日本のおんぶ文化が世界に広がっています。
「おんぶ」をすることで、子どもが安心感を得られ、親が手を使いながら他のことをすることもできます。さらに、「おんぶ」は子育て中の親の身体にも良い影響を与え、腰痛や肩こりなどの症状を緩和することもあるようです。
ところで、この「おんぶ」という言葉の語源にはいくつかあるようです。そのうちのひとつに、ポルトガル語由来という説が存在します。 この説によると、「おんぶ」はポルトガル語の「ombro(オンブロ)」という単語に由来するとされています。
この「ombro」は「肩」という意味があり、日本語の「おんぶ」も肩に乗せるという意味合いがあるため、関連性があると考えられています。
16世紀の日本と言えば、ポルトガル船が日本に来航し、文化交流が行われていた時期です。このとき、日本に「ombro」から派生した言葉が伝わったとされています。
また、当時の日本にはすでに赤ん坊を背負って運ぶ文化があったため、「ombro」から「おんぶ」という言葉が生まれたとする説もあります。
ポルトガル語由来説以外にも、「おんぶ」の語源については複数の説があるようです。例えば、中国語の「抱」や「扶」から派生したという説や、日本語の「穏やかな動き」を表す「穏(おだ)やか」という言葉が変化したものなど、様々あります。
いずれにせよ、「おんぶ」という言葉の語源には複数の説が存在し、決定的な答えはないようです。
仮に、「おんぶ」がポルトガル語から由来している言葉だとしたら、普段何気なく使っているこの「おんぶ」という言葉に、文化交流の歴史の重みを急に感じるようになるので不思議ですよね。
参考