GHQさん、それ暴挙です!世界の科学史に残る汚点「サイクロトロン」破壊とは

サイクロトロンとは?

終戦直後、GHQ(General Headquarters:連合国最高司令官総司令部)は日本にあるさまざまなものを破壊しましたが、理化学研究所にあった「サイクロトロン(円形加速器)」もそのひとつです。

しかしこれは、GHQの無知といい加減さによる「暴挙」だったことが明らかになり、後に世界の科学者たちから非難されました。

事の経緯を追っていきます。

サイクロトロンとは、高周波電場と電磁石を使った荷電粒子加速器のことです。原子核物理学上の重要装置の一つでした。

原子核物理学は私たちの生活にも大きく関わる学問で、医療や農業、セキュリティなど幅広い分野で活用されていますが、1945年当時の日本にはサイクロトロンが複数台存在し、そのうち東京の理化学研究所にあったものは世界最大級のものでした。

これを製作した理化学研究所の仁科芳雄博士は、戦後サイクロトロンを使って放射性同位体を作り、各分野に活用できる研究をスタートさせる予定でした。この研究についてはGHQからも許可を得ていたといいます。

3ページ目 アメリカからも非難される

次のページ

この記事の画像一覧

シェアする

モバイルバージョンを終了