筆者が住むイギリスでは、2022年9月5日に新しい首相が決まりました。日英関係は過去100年でも最も良いという専門家もおり、3人目の女性首相となったリズ・トラス氏が日本とどのような関係を築いていくのか、注目です。
そこで、この記事では、日英関係の歴史に焦点を当ててご紹介します。長らく、比較的良好な関係を保ってきた日本とイギリスですが、どのような出来事があったのでしょうか。
イギリスと日本の結びつきは、約400年前から
イギリスと日本の関係のはじまりは、約400年前の1600年にさかのぼります。それ以前に、日本人がイギリスを訪問したこともあるようですが、残念ながら1592年に遭難死しています。
イギリスが初めて日本にやってきたのは、1600年にオランダ船リーフデ号が日本の豊後国(現在の大分県)に漂着したときでした。その船に乗っていたのが、イギリス人のウイリアム・アダムス(三浦按針:みうらあんじん)でした。彼は、徳川家康の外交顧問となります。
その後、1613年には東インド会社所有のクローブ号が九州の平戸に到着。指揮するジョン・セーリス艦長は当時のイギリス国王・ジェームズ1性の国書を家康に奉呈し、国交がはじまりました。東インド会社は、同年平戸に商館を建てています。2013年には、日英交流400年を記念し、イギリスでも講演会が行われました。