この顔に見覚えあり…矢柴俊博が演じる鼓と蹴鞠の名人・平知康の意外な一面【鎌倉殿の13人】

都の公家たちと渡り合う社交術として、側近たちに蹴鞠を学ばせようと、源頼家(演:金子大地)が師範として平知康(演:矢柴俊博)を招きました。

この顔に見覚えあり……そう言えば木曽義仲(演:青木崇高)にブン殴られた鼓判官(つづみほうがん)。皆さん、第14回放送「都の義仲」あたりをご記憶でしょうか。

更には後白河法皇(演:西田敏行)に振り回され、挙げ句の果てには丹後局(演:鈴木京香)から「出ていけ!」と追い払われ、と散々でしたね。

それが色々あって鎌倉に来ていたのですが、どんな経緯があったのでしょうか。今回はそんな鼓判官こと平知康について紹介したいと思います。

意外?元々は北面の武士だった知康

平知康は生年不詳、北面の武士として後白河法皇に仕えた平知親(たいらの ともちか。従六位下壱岐守)の子として誕生しました。

父と同じく北面の武士として奉公し、京都洛中の治安維持を担う検非違使に任じられます。

鼓の名手であったために人々から鼓判官(つづみほうがん。判官は検非違使の別称)と呼ばれますが、かの義仲からは「お前はみんなに殴られたか、ビンタさられたか」と笑われてしまうことに(『平家物語』より)。

※大河ドラマでは可哀想に殴られていましたが、史実?では特に痛い目は見ていない様子。

その後、義仲と対立すると法住寺に兵を集めて一戦交えたものの、敗れて検非違使をクビにされてしまいます(寿永2・1183年11月19日、法住寺合戦)。

3ページ目 知康、連帯責任で検非違使をクビに

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