「バレる」の語源ってなんなの?江戸時代にはエロティックな川柳「破禮句(ばれく)」も存在

みずめ

突然ですが、サスペンスドラマなどを見ていて「バレる」というセリフが登場し、その語源がふと気になりました。

一般的には秘密や隠し事が暴かれるときに使いますが、ヤクザ映画でも殺すことを「ばらすぞ」と言ったりしますよね。

ということで調べてみたら、はっきりとしたことはわからず迷宮にはまりました。

日本語の濁音減価説

辞書では…
秘密や隠し事などが露見する。発覚する。
相談などが、まとまらずに破れる。
③卑猥 (ひわい) な話をする。下品なことを言う。
などと説明されています。

『上方語源辞典』では、下記のように考察しています。

〈現代語で「秘密をあば(暴)く」と言うが、この「あばく」に対し、「あばける」(露わになる)という形が昔はあったのではないか。その「あばける」の変異形として「あばれる」があり、それを略したのが「ばれる」となった〉
とありますが、これだと②③の意味が通りませんね。

日本語では、清浄なものは濁音をつけないという風潮があります。

たとえば、ものの様子を「さま」と言いますが、情けない様子を言うときは、濁音化して「何たるざまだ」というように「ざま」になります。濁音を付けることで、対象の価値を下げるという考えです。

それに照らし合わせて、「ばれる」も「晴れる」の濁音減価ではないかという説があります。確かに晴れるは「晴れ晴れ」「気が晴れる」など、雲のない空に例えて隠し事のないさっぱりした様子にも使われますね。

とはいえ、決定的な説は未だないようです。

2ページ目 エロちっくな川柳「バレ句」

次のページ

この記事の画像一覧

シェアする

モバイルバージョンを終了