最近、大きな盛り上がりを見せている、手元供養シーン。
遺骨をペンダントに入れて日常的に持ち歩いたり、あるは室内のインテリアの中へさりげなくミニ骨壺を置いたりして、故人と物理的にも近くにいることができる、手元供養の世界。「ソウルジュエリー」など、様々なアイテムが投入されてるシーンですが、何とこのたび、地蔵が現れました。
この手のアイテムの新商品を次々とリリースしてるメモリアルアートの大野屋が、新たにシーンへ投入するのは、その名もずばり「木目込地蔵」。読み仮名が「きめこみじぞう」という、かなり決め込みまくったこちらのアイテム、ルックスは完全に、お地蔵さん。このお地蔵さんの中に、遺骨を入れるミニ骨壺が仕込まれてる、と。ありがたい、実にありがたい。というかもう、ありがた過ぎる気さえしますが。
名前の「きめこみ」は、「とうとう地蔵まで作ってやったぜっ。次は大仏だぜっ。バッチリ決めてやるっ」というDQN的なるノリを表したもの、ではありません。「木目込人形」なる伝統工芸人形があり、その技術を活かす形でこのアイテムは作られてるのです。約260年前の京都で生まれ、のちに江戸で独自に発展した、江戸木目込人形。衣裳の模様にそって入れた溝に、布の端を木目込む = 押し入れることで服を着てるように見せるため、「木目込」という名がついてるんだとか。
衣裳には、西陣で織られた緞子を使用。色も3色用意され、様々なインテリアに調和しそうです。骨壺としてはもちろん、地蔵としてもかなりな癒やし効果が期待できそうなこちらのアイテム、手元供養シーンをさらに盛り上げるのでしょうか。
埼玉の老舗人形メーカー「柿沼人形」とのコラボレーションによる「木目(きめ)込(こみ)地蔵(じぞう)」2014年4月9日から販売開始 – メモリアルアートの大野屋
木目込人形 – Wikipedia