みなさんは、「大奥」と聞いてどんなイメージを持ちますか?
映画やドラマで見るような、ドロドロとした世界が広がっていた、と思う方も多いかもしれません。そんな大奥ですが、多い時には約3000人もの女中がいたといわれています。そんな大人数をまとめるには、ルールが必要。
今回は、そんなたくさんの女性たちがいた大奥の性生活について、しきたりやルールと一緒にご紹介したいと思います。
大奥の厳しいルール
大奥は、数多くの女中たちをまとめるため、多くの厳しいルールやしきたりがありました。まず、門限は午後6時。これは春日局のような大奥の権力者であっても厳守しなくてはならなりませんでした。
また、一度でも将軍とセックスしたら江戸城から一生出ることはできず、その後の結婚も許されなかったそうです。非常に厳しく残酷にも思えますが、これは、将軍の“夜の様子”や秘密を外部に漏れるのを防ぐためだったといわれています。
将軍と性行為ができたのは少数
大奥にいるのは女性だけ、と思う方も多いかもしれませんが、実は「老中」と呼ばれる現在でいう大臣にあたる位の高い武士や、医者など男性も出入りしていました。そのため、男性は少数でありながらも、「女性だけ」の世界ではありませんでした。
とはいえ、将軍一人に対して女中が多く、その女中たちになかでも、将軍と性行為ができたのは、基本的に正室か側室に限られていました。