明治時代初期を舞台にした【るろうに剣心】架空の刀「逆刃刀」に命を吹き込んだ「無鑑査刀匠」とは?

山内良子

明治時代初期を舞台にした「るろうに剣心」は、オリジナルストーリーに史実や歴史人物を絡ませて展開する、今年25周年を迎える人気マンガです。※週刊少年ジャンプで連載中

「るろうに剣心」のなかで、主人公「剣心」が差している架空の刀「逆刃刀」に命が吹き込まれ、「25周年記念 るろうに剣心展」の後期に展示される予定です。

そこでこの記事では、「逆刃刀」に命を吹き込んだ「無鑑査刀匠」について紹介するほか、「逆刃刀」の展示情報についてもお伝えいたします。

「無鑑査刀匠」とは

「無鑑査」をとても簡単に言うと、主には芸術分野において過去の実績をもとに特定の団体などから、「主催者の審査や監査を受けなくても出品が可能」と認められることです。

「刀匠」とは、刀を鍛えて作る職人のことで、「刀鍛冶」や「刀工」、「刀師」と呼ばれることもあります。

そして「無鑑査刀匠」とは、現代刀職展(旧名:新作名刀展)に出品した作品について審査が不要となる資格を与えられた刀鍛冶職人のことです。

「無鑑査刀匠」になるためには

「無鑑査刀匠」になるためには、「公益財団法人日本美術刀剣保存協会」が定める「無鑑査選任基準」に該当しなければ認定されません。

審査基準に該当するためには「新作名刀展審査会」において、入賞15回以上のうち特賞8回以上など決められた賞を決められた回数だけ受賞する必要があります。

そのため、コンクールの開始から70年以上経ついまでも「無鑑査刀匠」の資格を与えられているのは、ご存命の方では17名のみと狭き門になっています。

そのような狭き門をくぐり抜けた「無鑑査刀匠」のひとり、岐阜県・関市の尾川兼國(おがわ・かねくに)氏が命を吹き込んだのが、このあと紹介する架空の刀「逆刃刀」です。

2ページ目 「逆刃刀・真打」のリアル展示について

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