共通点は”境目”!妖怪たちのいるところってどんな場所?見知らぬ間に出会ってるかも…

佐野美帆

妖怪は、さまざまな場所に現れます。しかし、一見でたらめな出現場所に見えても、現れる場所や条件には規則性があるといわれています。

では、いったいどんな場所や条件で妖怪は現れるのでしょうか。

①山や川、海など人里と切り分けられる自然界

 

妖怪の多くは、自然が豊かな山や川、海などに現れます。河童や妖狐、天狗や濡れ女、海坊主など、有名な妖怪の多くが自然の中に存在していると言ってもいいでしょう。

②峠や辻、橋の上などの道と道の間

 

人が引いた道の上にも妖怪が現れることをご存じですか?

例えば峠には見越し入道や油すましが現れ、人を脅かすことに精を出しています。辻には辻神という魔物がおり、出会うと災いをもたらすそうです。また、女神とも鬼女ともいわれる橋姫は、その名の通り橋の象徴で、橋の上で他の橋をほめると恐ろしい目に合うといわれています。

 

③夕方やお天気雨など、時間や天気の変わり目

 

夕方は、別名逢魔が時(おうまがどき)と呼ばれています。暮れ六つ、酉の刻とも呼ばれるこの時間は、現実世界から異界へと変わっていく時間であり、魔物に会いやすい時間だと警戒されてきました。

お天気雨は別名を「狐の嫁入り」といい、妖狐が婚礼を行っているのだと信じられています。

2ページ目 共通点は「境目」であること

次のページ

この記事の画像一覧

シェアする

モバイルバージョンを終了