2014年1月22日、今夏から5合目以上の登山者を対象に1000円の入山料を任意徴収することが「富士山世界文化遺産協議会」で決定しました。
富士山の入山料は世界文化遺産に登録された後、2013年7月25日~8月3日に試験的に導入されましたが、今回の決定により今夏も1000円の任意徴収となります。
試験導入時には10日間で徴収に応じた登山者は3万4327人、金額は計3412万9822円に上りました。アンケート実施時、協力金の導入には約8割の人が賛成と回答しています。
入山料の使い道として期待していることは?というアンケートに対しては以下の結果となっています。
- ごみ処理などの美化清掃活動の強化 46.9%
- 環境配慮型トイレの導入と整備 30.8%
- 登山者が利用する施設や情報の充実 15.7%
- 登山者への安全対策 14.8%
- 登山道・下山道の保全 11.6%
- 登山道の混雑緩和のための施策の充実 9.4%
記者提供資料富士山保全協力金アンケート調査結果(速報)(提供日:2013年9月6日)
入山料の徴収には登山者の抑制を期待している部分もありますが、1000円では抑制には繋がらないとの意見も聞かれています。
富士山世界文化遺産協議会では今後は静岡県、山梨県両県で開山日の統一化に向けて調整を図っていくとのことです。